塾をご検討中の方向けに、一般的な塾のスタイルや、塾を選ぶ際にチェックしたいポイントについて書きたいと思います。
【集団?少人数?個別?家庭教師?】
塾には、いくつかの種類があります。
まずはどんな形があるのかを見てみましょう。
・集団
学校の教室のようなクラスで、講師が前で授業をするスタイルです。
○ 料金が安め
○ カリキュラムや授業計画がしっかりしている
○ 周りに同年代の子がいる安心感
× 一人一人に目を配ることが難しい
× その場で質問しにくい
× 入る時期によっては自分が分からないところを扱っていないことがある
・少人数指導
1人の講師が、数名の生徒を同時に指導するスタイルです。
集団塾の規模を小さくしたような形
生徒がブースに分かれ講師が見て回る形 などがあります。
○ 少なければ少ないほど、一人一人に割く時間が多くなる
○ 自分のペースで勉強ができる
○ 質問がしやすい
× 集団塾より料金が高くなりがち
× カリキュラムや授業計画が固定しづらい
× 講師との相性の善し悪しが強く出る
・個別指導
1対1でつきっきりのスタイルです。
当塾は、基本的にこの形で、要望に応じて少人数指導も行えます。
○ 授業時間内は講師を独占できる
○ その生徒だけに合わせた授業をできる
○ 計算途中や文の読み方など、細かいところまで目が届く
× 料金が高くなりがち
× 固定されたカリキュラムや授業計画がない
× 講師との相性の善し悪しがかなり強く出る
・家庭教師
塾とは違いますが、選択肢の一つとして。
講師が家に教えに行くスタイルです。
個人契約だったり仲介業者が紹介したりと、形態は様々です。
【塾は( )で選ぶ】
いろいろな塾があり、講師がいます。
その中でどこを選ぶかは、子どものニーズや性格、料金、レベルなど様々な事情を考える必要があります。
そして、どの要素を重視するのかは、家庭や生徒の状況によって異なります。
たとえばこんな選び方はどうでしょうか。
・塾は( 料金 )で選ぶ
これも立派な基準です。
現実問題として、塾は安い買い物ではない場合が多いです。
初期費用、月謝、特別講習、テキスト、模試、更新料
数ヶ月や数年単位の支出にもなりうるので、諸々の費用を合計すると月や年間でどれくらいかかるのかは、要チェックです。
ここで、単純な金額の比較だけでなく、それに見合ったサービスを本当に受けられているのか、というところが見落とされがちです。
たとえば、「プリントを解かせて、講師が丸付けをして、間違っていた問題の解答・解説を読み上げる」という授業の場合
問題集は市販のものでそろえられます。
丸付けは誰でもできます。
解答・解説も、自分で読めば済む話です。
「1時間のうち最初の半分は問題を解かせて、後半でその解説」という授業の場合
実際に講師が授業をするのは半分だけです。
問題は事前に解いておけば、解説にもっと時間を割けます。
講師が楽をしようと思えば、いろんなやり方があります。
・塾は( 講師 )で選ぶ
塾業界にもAIによる自動演習システムや通信添削などIT化の波が押し寄せてきていますが、今でも多くの場合は「人が人に教える」という形は変わりません。
そのため、「誰が」教えるのかというのも大きな判断基準になります。
学校でも、好きな先生の授業だとやる気が出たり、打ち解けていない先生の授業だと変に緊張して身が入らなかったりしますよね。
塾は多くの子どもにとって学校+αの負担です。
そこで相性の悪い講師と長くつきあっていくのは大変なことです。
子どもによっては、「厳しい」先生についていきたい人もいるでしょう。
「優しい」先生、「まじめな」先生、「怒る」先生、「熱血」先生
どんな人と合うかは人それぞれなので、「怒る先生はだめだ」「冗談も言えない先生はだめだ」などと雑なまとめ方はできません。
「ほめて伸ばす」「厳しく引っ張っていく」「淡々とやる」指導スタイルもいろいろです。
ですから、「どんな先生の、どんな指導が受けられるのか」をよく見てみましょう。
そして、長いつきあいをしていけそうか、考えてみましょう。
また、講師は人柄だけでなく、能力も重要です。
担当する科目、学年の内容は生徒以上に広く深く理解していて当然です。
しかしそれは、生徒や保護者の立場からは見えづらいものです。
生徒から見れば「大人の、塾の先生」というだけで頭がよく思えます。
保護者は、直接授業を見る機会は少ないですし、専門的な用語などを使って話をすると「なんだかすごい授業をやってくれている気がする」と思ってしまいます。
ここで少し憲法の『学問の自由』の話を。
学問の自由の中には、「教育を受ける権利」の他にも、「教授の自由」言い換えれば「何をどう教えるかの自由」が含まれています。
しかし、小中学生などには、「今先生が言っていることはおかしい」「こんな教育は求めていない」と批判する能力が十分に備わっていません。
ですから、全国的に一定の水準を保てるよう、ある程度の裁量は認めながらも、学習指導要領などで指導すべき事項や目標を明確にしています。
批判能力の有無という話は、塾についても同じようなことが言えます。
塾の先生の能力は、生徒や保護者が批判するのが難しいのです。
「つまらない」「分かりにくい」「成績が上がっていない」という話はできても、
「あの先生は数学のことを分かっていない」といった批判はあまり聞きません。
そして、塾には業界のガイドライン等はあっても、あくまで私的な事業者や個人ですから、指導方法や品質はピンキリです。
その中で講師の能力を見極めるのは難しく、「これができる先生なら大丈夫!」というわかりやすい基準も残念ながらありません。
目安になりそうな要素としては、「テキストなしでどれくらい語れるか」「質問に対し、アドリブで思考過程や周辺知識まで示してくれるか」などでしょうか。
大事なのは、「相性のいい実力のある先生」をしっかり探すことです。
塾探しは、子どもを預ける相手という大きな選択です。
いくつかの塾で体験授業を受けて比較し、よく子どもと話し合って決めましょう。