周辺の高校で学校指定の単語帳といったら大きく2つ
今回はそのうちのシステム英単語について使い方やおすすめポイントを書いてみようかと思います。
【シス単の特徴】
☆出る順
シス単の強みは何といっても「覚えたものがすぐ模試などで出てくる」ことです。
最新の入試分析など膨大なデータからピックアップされた単語が出る順に並んでいます。
センターレベルなら1章2章をしっかりやれば、ほとんどカバーできています。特に1章は1,2年生の模試の内からよく出てくるレベルになるので、「これシス単で覚えたやつだ!」という実感を持ちながら勉強できるでしょう。
各章は動詞、名詞、形容詞・副詞など品詞別に並んでおり、これはVになる単語、これはSOCになる単語など、文中でのはたらきを意識して見やすくなっています。
特徴的だったりジャンルが限定されたりした単語は後回しや派生語としてさらっと触れるに止めるなどの配慮がされており、「こんな単語どこで使うんだよ」という不信感を抱かずに済みます。信じてついていく上でこの信頼感は意外と大事です。
☆ミニマルフレーズ
単語→日本語訳、というだけの記憶ではなかなか覚えられません。また、単語テスト対策としては覚えられても、入試などで文章中で出てきたときに思い出しにくい知識になってしまいます。適度な情報量と結びついていないと、思い出そうとしたときにピンとくる引っ掛かりが少ないからです。
その点、シスタンのミニマルフレーズはごく短い文の中で、品詞や文脈を意識しやすい要素がよく練られています。
“sacrifice everything for love”「愛のために全てを犠牲にする」
時間を犠牲にする、環境を犠牲にする、いろんなものが犠牲になりえる中で、「愛のために全てを」なんて濃いワードをよくぞ載せてくれたな、と。
“mean”のミニマルフレーズなんかも好きですね。
“desert”のミニマルフレーズは巧いし意味もクスッとくる。”インテル入ってる”的な洒落が効いてます。
改訂されてもう変わってしまいましたが、私が現役の頃には男子の間で”explicit”という難しい単語が流行ったもんです。詳細はあえて伏せますが。
こういう覚えやすい、刺さるフレーズをつけてくれていると、使い方も自然と身につくし思い出しやすい知識になってくれます。
☆レベルの切れ目が適切
センターまでなら1章2章。二次試験には3章。難関大を狙うなら4章までやりきる。
この目安で対象範囲のカバー率が高いです。自分の目指すラインに合わせて使いやすい本です。
☆語法や派生語も網羅した♦と♢
例えば”allow”という単語は「allow=許す」という暗記では入試だとほぼ役に立ちません。
allow A to V「AがVすることを許す」
という形で語順やto Vが問われることがほとんどです。こういう情報もしっかり♦で示されています。また、「この形が70%!」「②はまれ」など重要度もわかりやすく書かれています。あまり出ない形はいったんスルーしておこう、この単語はこっちの形で覚えておこう、など意識のメリハリをつけられます。
見出し語の訳など一通り覚えたら、ぜひこの♦♢にも目を通しておきましょう。
他の単語帳と比べたときの欠点
★ジャンルはバラバラ
科学、経済、環境など、英語では長文のテーマになりやすいものがあります。こういうジャンルに注目した単語帳もあります。シス単は単語どうしの関連性やジャンルは気にしていないので、そういう覚え方には向いていません。
←私個人の意見としては、センターレベルまではジャンル分けはあまり必要性を感じません。それほど専門的な内容に踏み込むわけでもありませんし、出る順の方が使いやすいです。
ジャンルごとの単語は、長文問題を解いていく中で覚えれば十分です。例えば「地球温暖化」について書かれた長文ならdeforestationやsea level,fossil fuelといった単語も出ているケースが多いです。ほかにも、日本語で知っている地球温暖化に関連するワードなどを自分で調べてみるなど、ジャンル対策は積極的にやっていけばかなり効果も上がります。そういう姿勢が単語力につながるんです。
★共通テストまで、あるいは偏差値50以下の大学を目指すなら3,4章はオーバースペック
まぁ、足りないより圧倒的にいいんですがね。
1,2章までで1200語あるので、ここまでで足りる人にとっては軽い量ではないでしょう。
自分が現役時代に使っていたという愛着もありますが、それを差し引いても良書です。
単語帳を選べるなら、ぜひ。